養老院、抑うつ、抑制の弊害...

養老院とはどのようなものですか?@

養老院というのは、
1929年に制定された
救護法の規定する救護施設の1つです。

 

歴史的には、1872年に民間の慈善事業の中から
生活困難者を収容するための施設としてできたのが始まりです。

養老院とはどのようなものですか?A

なお、
現在では、様々な経過を経て、
1963年の老人福祉法の制定により、

 

次のように名称変更が行われ、
養老院という呼び名はなくなりました。

 

■養護老人ホーム
■特別養護老人ホーム
■軽費老人ホーム

抑うつとはどのようなものですか?

抑うつというのは、
抑うつ気分を中心とする状態像であり、
うつ病の主症状をなします。

 

具体的には、次のような症状がみられます。

 

■元気がない、意気消沈などの感情障害
■動くのがおっくうという行動制限
■思考障害...など

 

なお、さらに、
食欲・性欲減退や口渇・頭重感・心悸亢進などの
身体症状が訴えられることも多いです。

 

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抑制とはどのようなものですか?

抑制というのは、
意識内容を意識的に前意識に押し込めようとすることをいいます。

 

具体的には、
治療や介護が必要な高齢者などの行動を、
次のように本人の同意なしに外的に制限することで、
高齢者虐待の1つといえます。

 

■ひもで体をベッドや椅子に縛る身体拘束
■個室などに外からカギを掛けて出られなくするもの
■向精神薬などの薬物によって行動の自由を奪うもの...など

 

なお、抑制は、
一般的には精神分析用語として用いられます。

抑制の弊害とはどのようなものですか?

抑制は、次のような弊害を生み出します。

 

■身体機能の低下 
■拘縮やじょく瘡の発生 
■せん妄や興奮の惹起
■精神機能の低下 
■認知症の進行...など

 

なお、かつては、
看護・介護体制の不備から黙認されていましたが、

 

2000年にスタートした介護保険では
身体拘束が原則禁止となりました。

 

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